あえば直道(共和党全米委員会顧問)が見届けた、トランプ氏が有力候補になるまで

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2012年アメリカ大統領選挙共和党は負けてしまい、2016年の候補者当選に向けて常勝を期するため、あの手この手を繰り出します。そんな中で、共和党顧問、アジア担当として共和党関係者と接してきたのがあえば直道さんです。2014年の中間選挙では歴史的圧勝をした共和党、その次はいよいよ2016年アメリカ大統領選挙ですが、2014年の段階ではまだトランプ大統領の姿は登場していません。いつから登場し始めたのか、解説します。
2015年、あえば直道さんの番組が日本で放送されるなど、日本のメディアにも登場するようになったあえば直道さん。そのあえば直道さんは、2015年6月のブログでは、マルコ・ルビオ氏の名前を何度も取り上げています。当時からすでに民主党大統領候補として注目を集めていたヒラリークリントン氏を抜かす勢いがあるのではないかとあえば直道さんは考えます。また、ジェフ・ブッシュ氏の出馬表明など、アメリカ大統領選挙の動きが2015年からすでに強まっていたものの、まだこの時もトランプ大統領の名前はあえば直道さんから出てきません。
一方、意外な名前が先に登場することになります。それがバーニーサンダース氏です。なぜサンダース氏の名前をあえば直道さんは出したのか、そこには献金の集め方に理由がありました。大統領選挙はとにかくお金がかかる選挙であり、消耗戦ともいわれています。そのため、とにかく献金を集めなければならず、基本的には業界団体からの献金集めがメインとなります。ただここ最近はオバマ大統領なども小口の個人献金を広く集めるようになるなど、その献金の集め方は時代を経て大きく変わってきます。そして、サンダース氏もまた小口の献金を集めるようになったというわけです。2015年7月の時点ではヒラリー氏との支持率の差は肉薄しており、ヒラリー氏を追い抜くところにまで来ていると解説しています。サンダース氏は2020年の大統領選挙でも一時民主党候補者レースのトップをひた走りました。ところが、この時もそうでしたが、あまりにも左派的な考えがネックとなり、中道派の支持を集められず、敗れ去ることになります。
2015年8月、共和党の大統領候補者による討論会が行われました。ここでようやくトランプ氏の名前が出てきます。今と同じく、好き勝手なことをとにかく言いまくることで、支持率を上げていました。討論会でもそれは同じで、共和党から出馬しないかもしれないという発言が共和党の討論会で飛び出すなど話題をかっさらいました。ただこの時は決して全体的に受け入れられたとは言いがたく、かなりのブーイングを受けており、とても2016年の大統領選挙で当選するような雰囲気ではありません。ブッシュ氏かルビオ氏か、まだどちらかが候補になるのではないかと言われていました。
そんな中で迎えた、2016年3月、あえば直道さんはある快挙を達成します。それは共和党など保守政治家がが一堂に集まる政治イベントCPAC2016で日本人では史上初めてメインホールで登壇を行い、スピーチを行いました。一般社団法人JCUの議長としてCPAC2016に参加したあえば直道さん、そこでは新しい日米同盟の在り方についてスピーチを行っています。このCPAC2016は共和党の大統領候補者が一斉に集まって、演説を行い、模擬投票の結果が世界に配信されることになります。段々とトランプ氏の評価が上がっていき、それを肌身で実感していたあえば直道さん。様々な場所でトランプ氏の演説が流れ、それに熱狂していく姿にあえば直道さんは手ごたえを感じます。彗星のごとく現れ、スキャンダルに負けず、一気に駆けのぼった半年余りのトランプ氏、2016年大統領選挙での当選がここでようやく現実味を持つようになったというわけです。