あえば直道がアメリカで気づかされた大事なコト

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トランプ大統領に関する著書を発売するなど、アメリカの政治に関して精通しているあえば直道さん、現在はそのイメージを持つ人が多いですが、2010年、11年の時までは英語で話すこともままならない状況でした。そんなあえば直道さんが初めて共和党のイベントに参加することになったのは2011年4月。日本では東日本大震災が発生し、大きな爪跡を残していた時代ですが、コネクションを作るために、覚えたての英会話でどうにか接触を試みます。


共和党の集会に参加したあえば直道さん、アメリカの政治的な動きを知ることになります。それがティーパーティーです。ティーパーティーは2009年から起こり始めた運動で、当時のオバマ大統領の経済政策などへの不満を持つ、主に共和党の支持者たちで形成されたものです。直前の中間選挙では共和党が大躍進することになり、そのきっかけを作ったとも言われています。こうした存在は日本にはまだなかったため、あえば直道さんは、そのムーブメントの兆しを感じ取り、共和党のイベントに何度も参加していきます。


もう1つ、参加していく中であえば直道さんはあることに気づかされます。それは、参加者がみんな同じ立場であるという点です。例えば、日本の場合は国会議員がイベントに参加すれば、その周りを支持者などが取り囲み、中心にいる国会議員に対し、先生と持ち上げます。当然周りの人たちも同じように先生と持ち上げ、その人物が議員であることは誰しもが認識します。ところがアメリカの場合、上院議員であろうが下院議員であろうが、誰もが同じ立場で参加し、壇上に上がるところで、実はあの人は議員だったということに気づきます。明らかに日本の状況と異なることから、そのことにあえば直道さんは大きな衝撃を受けます。


ここまで何度も共和党のイベントに参加してきたあえば直道さんでしたが、日本のために、東日本大震災で被災した方々を身を削ってまで救ってくれたアメリカ軍に対し、トモダチ作戦に対するお礼が言いたいと考えるようになります。そして、運よくその機会をいただいたあえば直道さんは、トモダチ作戦の感謝の気持ちを日本人を代表する形で述べたところ、これが大好評に。あえば直道さんのスピーチを聞いていた共和党の要職にいる人物から名刺を渡されたことで、あえば直道さんは共和党とのパイプを築くことに成功しました。


アメリカに行かなければわからないことがある、報道だけではなかなかわからないアメリカの実情を、あえば直道さんは自分で知り、そして、驚かされます。日本にはなくて、アメリカにあるもの、それを知ることこそが日本をよくするためのヒントになる、そのように考え、以後、アメリカでの活動を本格化させていきます。